セレッソ大阪の闇

セレッソ大阪に巣窟する闇、電通セレッソ大阪をいかに食い尽くして行ったかを説明する。


概要[編集]

2014年、それは株式会社電通にとって全てをかけて勝負する年であった。なぜなら、ソチ五輪を初めとして各種スポーツ大会が目白押しな中、日本スポーツ史上最大最強のコンテンツであるサッカー日本代表が出場するブラジルW杯が6月に開催されるため、いかにして広告会社電通にとって史上最高の利益が見込めるこのチャンスに最大限の収益を獲得するかが大きな争点となる。

そのため、早くからソチやプロ野球などに移り気な日本人にサッカーのみをどう宣伝していくかを考える必要に迫られることとなり、結論として、前年度からずっとW杯に向けたサッカーの情報を垂れ流し続けるという、実に簡単な話に落ち着くこととなる。そのため、全社をあげて、それこそ持てる人脈を全て使用して、さらには政治の世界なども動かしていろいろと調整を行った結果、見事に電通の宣伝は成功し、W杯が開催されるまでの間、十分な宣伝効果を日本代表の選手達とその協賛企業に与えることになる。

問題は、その宣伝の効果を高めるために行った幾多の準備の中で、テレビや雑誌を通じて日本国民の関心をサッカーに止めるため、1つのプロサッカーチームに過剰な宣伝という白羽の矢を立てたことにある。そしてその矢が、見事に心臓を貫いたことで、2014年シーズンのセレッソ大阪は開幕前から瀕死の状態に陥ることになるのだけれど、どこぞの電通にとっては特に問題ない話である。基本、世界中が注目する舞台で自分達の手ごまである代表選手が活躍することで、スポンサーに最大級の宣伝効果と、それに伴う莫大な利益を獲得できる以上、何をやっても正義である。なんら問題は無い。そんな、一企業として当たり前の利益を得るために2013年の末からセレッソに大金をかけて情報を操作し、多くの仕込みが行われた結果、セレッソ大阪がある1つの方向へと動き始める。それがサッカークラブにとって直接的な自殺であったことは2014年末にならなければ理解できない。

端的に言うとセレッソがプロサッカーチームではなくなっていく。プロサッカーチームのように見えるけれども、中身はそうでなくなっていく。

サカつく[編集]

2014年のセレッソ大阪を一言で説明できる大変便利な言葉がある。それはJリーグを含めた全てのサッカーチームの経営をゲームにしたプロサッカークラブをつくろう!、略称「サカつく」というセガが発売しているゲームから派生した言葉で、自分の思い通りにクラブを経営できるゲームのような事例、特に欧州などの名門クラブが大富豪に買収された際などに、大量の資金を有するオーナーが自分の思い通りの選手や監督を選べるというレアケースにおいて「リアルサカつく」という言葉が生まれることになる。

実際、2003年にプレミア・リーグチェルシーFCロシアの大富豪ロマン・アブラモヴィッチ氏に買収された結果、ジョゼ・モウリーニョ監督を招聘して数々の有名選手を次々に獲得、たった1年で世界的なチームに変貌を遂げたように、サッカーでは莫大な金が実際にリーグも世界も変える効果がある。

けれども、それはモウリーニョクラスの世界的な指導者を招聘した際の話であり、日本において大金を支払って有名選手を呼び寄せるという話はJリーグの初期にすでに通った道である。そして、大金を支払っての有名選手の獲得で日本のサッカー界にどういった変化が起こったかという話もすでに知れ渡っていた。そもそも、成功した例のほうが少ない。にも関わらず、2014年のセレッソ大阪では大金を駆使して有名選手を獲得する。それまでのセレッソの運営を知る人間にとって、この動きはわけがわからんのだけれども、その内実がセレッソの強化部を無視しての単なる社長のわがままであった時点でより分からなくなる。

そして、なぜ社長がわがままになったかといえば、その社長が大変に広告業界やら宣伝業界に知己があったため、そこから何かしらの影響を受けたという話であった。その結果、セレッソ大阪は2013年末から続々とテレビや新聞などの情報媒体にてむやみに取り上げられることになるものの、それは決してセレッソの現状に即したものではなかった。そのため、セレッソにおける岡野社長のリアルサカつくは、当初の予想とは違い、そのままリアルサカこわになる。なってしまう。

つまるところ、電通の思い通りに社長が動いただけだった。これでもし、アブラモヴィッチ氏のような大量の資金をセレッソに与えて、なおかつモウリーニョレベルの世界的な監督を招聘できるような組織があったならば、電通は日本を牛耳ることも可能だったかもしれない。しかし、その実態はたかが世界的な選手を1人獲得できる程度の資金と、Jリーグでも中堅程度の監督、そして、サッカーのことについて何もしらない関係者ばかりしか用意できなかった、むしろ、チームに必須である手錬れのフィジコすら用意できない時点でリアルサカつくとは到底言えないお寒い現状であった。

社長の発狂 序章[編集]

2014年のセレッソ大阪。それは、社長である岡野雅夫氏の発狂。狂気。もしくは現実逃避。それらが全てである。

簡単に氏の略歴を説明すると、学生時代にサッカー部に所属していた岡野氏は、セレッソの親会社であるヤンマーに入社してからは主に広告関連の事業を手がけることで人脈を広げた結果、どこからか何かの力が働くこととなり、2012年にセレッソの社長として派遣されることになる。当初はごく無難にチームを運営。しかし、Jリーグ屈指のユース組織を持ち、さらに若手育成ではJリーグNo1の実力を持ったレヴィー・クルピ監督が指導するセレッソという組織には、電通や社長にとって残念なことに常識というものを有していて、チーム力を向上させるために今年の金を来年の強化に回そう、若手が成長するまで雌伏のときをすごそうという、ぎゅわんぶらあにとっては許せないチーム方針がそこにあった。そのため、大変に自己中心派な考えの下、2014年のW杯に絡む莫大な広告の利益を懐に収めたいヤクザな電通、バクチの元締めの電通にとっては、そんな一般的でかつ良識的なフロントの方針が許せるわけはない。

ということで、まず何をやったかというと、セレッソの若手をむやみに情報媒体で取り上げて、勝手にセレ女なる言葉を作り出し、にわかファンを増やし若手サッカー選手を増長させて正常なファンの意見を薄めてから、

クルピ監督ほかコーチ及び強化部長を含めチームのトップを全員入れ替える

この時点で、普通に降格してもおかしかない案件であるけれども、そこはそれ。日本の情報媒体を司る電通にかかれば、フロントの刷新もセレッソのための改革だとにわかファンに言い含めることは可能であり、そこになぜだかクルピ監督の健康問題についても取りざたすだけで、多くのセレッソファンがフロントの刷新に納得したことも確かである。そして、セレッソの有望な若手選手の実力を見れば、監督の交代なども含めて何とかなるレベルであったため、当初は納得、特に問題はないように思えたのだけれども、その後、監督の交代が実は世界的な選手を獲得するための資金作りの一環でした、という話が当の社長の口から飛び出した時点でセレッソの人間関係が崩壊する。実際、クルピ監督を慕う選手の多くが人間的におかしくなっていく。

まぁ、所属する組織への不信とはそういうものである。

ちなみに、クルピ監督は母国ブラジルでも名監督として有名で、セレッソを離れた後、母国のサッカークラブであるアトレチコ・ミネイロでブラジル杯に優勝するなど、手放したセレッソの正気を疑うレベルの活躍を続けている。

まぁ、その疑念は正しい。ちなみに、セレッソの選手のことをよく知っていたホドウホフィジカルコーチまでクビを切った結果、見事に選手の怪我が激増。最終的に中心選手であるキャプテン山口蛍選手が8月にヒザの半月版を痛めた時点で2014年のセレッソが終わりを告げる。

社長の発狂 第一章[編集]

しかし、岡野氏の暴走はこれからが本番で、まずは親会社であるヤンマーから、なぜだか、世界進出とかいうワケワカラン理由で6億円もの資金を調達すると、世界的なサッカー選手であるディエゴ・フォルラン選手を独断で獲得。この時点で多くのサッカーファンはセレッソの決断への賞賛と意味が分からんという話で真っ二つになり、実際、多くの意見が乱れ飛んだものの、基本は未知の強豪であり、もしかしたらブレイクする、かも、という話を翻せるような話はほとんどなかった。

実際、どこぞの情報媒体を抑えられている以上、議論の継続はほぼ不可能なわけだ。結局、多くのセレッソ大阪ファンはもろ手をあげてフォルラン選手を歓迎、Jリーグでも世界的な選手を迎えられて万歳、どこぞの電通もまたW杯に向けて国民をサッカーのほうへと導ける素材を得られてバンザイと、社長の決断によって実に多くの利益が生まれることになる。

もちろん、セレッソにはすでに攻撃の要である柿谷曜一朗選手がいて、そこでさらに世界的な選手を加えれば、という考えであったのも事実である。けれども、その目論見は見事に外れ、フォルラン選手の存在が逆にセレッソのチームワークに深刻な悪影響を与えることになる。

ちなみに、その一番の原因は、2012年からセレッソ大阪の中盤を支配していたシンプリシオ選手をクルピ監督と同じブラジルコネクションの1人として手放したことである。セリエAで活躍したシンプリシオ選手は中盤の要として若手選手の多いセレッソの中で、主に守備的な動きで選手の動揺を抑える役割を担っており、クルピ監督の信認も厚いベテラン選手としてセレッソの強さの3分の1を担っていた。しかし、そんな大事な選手をクルピ一派とみなした社長はそのままヴィッセル神戸へ放出。

その結果、誰も選手の混乱を抑えられなくなってしまう。結局、社長がセレッソの試合を理解していなかったことが一番の悲劇である。さらに、何がひどいって、深刻な戦績を挽回するための夏の移籍に際して、社長が率いるセレッソの強化部では、まったく中盤やらDFラインの選手の獲得をしない、無視。放棄。その上で、元ドイツ代表のカカウ選手が獲得できるという話に即飛びついて3億円を出すことで、見事にJ2降格を決定付けることとなる。そもそも、3億円もの大金を強化部に無断で使用する社長がいる時点で、組織としては当に死んでいるわな。

無論、ドイツ代表にも選ばれた名選手の獲得である。そのため、社長は喜び、電通もまた喜んだ。けれど、そのほかの人間は全然喜ばなかった。ついでに、電通がその決断をもてはやすこともなかった。もうファンに社長の正体がばれていたから。

セレ女[編集]

2014年のセレッソ大阪におけるもっとも分かりやすい悲劇の1つに、セレ女と呼ばれるファンの存在がある。ようは、2013年の秋口からスタメンが若い選手が中心であったセレッソのファンに、なぜだか若い女性が多くなっていて、そのことに着目したマスメディアが盛んにセレ女セレ女と煽り立てた結果、14年シーズンは開幕当初から女性ファンが激増。観客収入の増加とともに練習場へも黄色い歓声があふれるなど、実に華々しい話がそこかしこで見られたものの、開幕から1月2月半年かけてほにゃららした結果、見事に消える。壮絶にいなくなる。消失いしのなかにいる[要出典]その結果、選手の士気が激減するというのもどうかと思うけれども、本来であればW杯前の段階で動かなければならなかったセレッソファンがほとんど動かず、淡々とチームの解体を見続けることになったのは、急造したにわかファンが盲目的に選手の補強を喜んだせいである。そして、ファンの意思統一を妨げるだけで社長の暴走を止める存在がいなくなるんだから、世の中は恐ろしい。結局、そのままセレッソは体勢を立て直すことができずにズルズルと順位を落とし続けていく。本当に、にわかファンというものの恐ろしさが身に沁みる

で、何がひどいって、最終的にセレ女だのフォルランだのと煽ったマスメディアが、フォルランこそがセレッソの弱体化とJ2降格を批判するのも悲しい話である。社長をガン無視して。

結局は、W杯までのうたかたの夢、まぼろしだった。

なお、開幕からの戦績の悪化にも関わらず、ずっと女性ファンが途切れなかったという話については、一時、広島カープを愛するカープ女子との比較が行われたものの、あっちは敗北に慣れている生まれたときからのファンが大勢いたというのに。こっちの愛はほぼ打算。その結果、柿谷選手の移籍をきっかけに一気にセレ女は消えていくことになる。もっとも、電通にとってセレッソだのセレ女などという存在は、W杯を成功させようという話を確かなものにするためだけのもの。セレッソスペイン語)にふさわしくサクラを派遣してニュースになればいいだけの話なわけで、大会が終わればもはやカネをかける必要もない。で、見事、セレ女もフォルランもW杯までのつなぎとして大成功。セレッソ大阪は春先から国民の目をサッカーに釘付けにするというミッションの一つのコマとして、そのままフェードアウト。アーメン。とりあえず、2015年以降のJリーグには、どこかしらの宣伝会社の手のついたにわかファンの動員がどういう悲劇につながるかという、大変に貴重な経験が残ることとなる。

そういえば、ガンバ大阪宇佐美貴史選手を日本代表にしたいさせたい取り上げたいメディアが一杯いるなあ。わっかりやすいなあ。

フォルラン[編集]

さて、6億円というJリーグ史上に残る移籍で獲得したディエゴ・フォルラン選手の話に戻ると、彼の存在は、当初、日本人の耳目とサッカーファンの熱い視線、さらにはセレッソファンの熱狂を呼び込むものの、肝心要の試合での使いどころについて、まったくサッカーというものを知らない社長が彼の性格や実績などに魅せられて獲得したとほざいたように、実際のプレイスタイルとセレッソの戦術の相性をハナっから考えていないものだった。その上で、W杯まで絶対にリーグ戦に出さないといけない縛りを社長がチームに徹底させたせいで、とてつもなくセレッソが苦しむことになる。

そもそも、それまでのブラジル人選手および監督によるポルトガル語によるコミュニケーションではなくウルグアイ人であるフォルランとのコミュニケーションはスペイン語で行われるため、簡単な会話やそれこそサッカーの試合で必須である合図などを1から構築しないといけないわけで、まずはチームとして機能させるためには、そこから始めないといけないのだけれども、驚くべきことにセレッソには、そこから始めるための準備も計画もトレーニングについての方針もなにもかもがなかった。社長の退任の挨拶で、自ら言及するレベルで、その部分が足りなかった。後、社長の頭も足りなかった。けれど、それ以上に、セレッソにとってその問題を埋めるための時間が足りなかった。結局は何もかもが足りないことが明らかになる。

まぁ、フロントの刷新というのはそういうことだ。

問題は、その問題を解決する方法すら、監督、コーチ、さらには社長を含めて誰も知らなかったということである。その結果、セレッソの試合では、前線で日本代表の柿谷曜一朗選手がフォルラン選手のために献身的にラストパスを出すことで無理やりな戦術の変更に対応したものの、そういったプレイスタイルの変更はセレッソの中で一番の人気選手であり、日本代表でもFWとしてスタメンに起用される本人の得点を激減させることにもつながり、当然、ファンも落胆。そしてセレッソの戦績も停滞。そもそも、長年にわたって柿谷選手に点を取らせるために整備されたセレッソの戦術が、社長の思いつきでいきなり1から作り直さなければならなくなるのも悪夢であり、その戦術を熟成させる時間も、応用するための頭脳も足りなかったことも悲劇すぎる話である。そして、開幕当初は世界的なテクニックを見せたフォルラン選手も、ACLアジアチャンピオンズリーグ)による過密日程の中で、スタミナ不足に調整不足という弱点を早々に露呈。全てのJ1選手に、レジェンドプレイヤーってこの程度かという話を植えつけると同時に、セレッソファンの中でもわずか3ヶ月でいらない子扱いされはじめるのだからひどいもんで。

そもそも、35歳という年齢がネックであるとは誰しもが知っていたはずなのに、なぜだか社長はそのことを気にしなかった。電通もまた、気にしなかった。ただ、世界的な選手という存在だけがW杯開幕までに必要だった。

ま、そんな起用を続ければ、チームがどうなっていくかは誰でも分かるわな。実際、岡野社長もある程度分かっていた気はするけれども全然まったくとにもかくにも動かなかったのは、とりあえず電通様の言うとおりにすることで、個人にお金が入るようにでもなっていたんだろう、きっと。

最終的に、2014年の秋からフォルラン選手はほとんど試合に出場できなくなり、代わりに夏の移籍で獲得したカカウ選手が出場する試合が増えるものの、そのカカウ選手もなぜだか活躍したにもかかわらず途中出場ばかりとなる。それについては後述する。あわせて、こういった世界的なプレイヤーの獲得に関する悲劇について、今後Jリーグにおける外人選手の獲得に悪影響を与えなければいいけれどという擁護の意見が存在するのだけれど、どう考えても電通さんのおっしゃるとおりですねそうですね、という状態であり、それ以上にアホが主導するチーム運営と選手の獲得がリーグ全体に悪影響を与えるという現実のほうがひどく重くのしかかる。

史上最攻[編集]

2014年のセレッソ大阪がいかに過剰にメディアに進出していたかを示す黒歴史。それが、開幕前に煽るだけ煽る、しかも新聞雑誌、さらには電車の車内広告まで駆使してセレッソ大阪がこんなにも強大な戦力を保持していると強調した「史上最攻」や「目指すのは優勝じゃない。観客を魅了しての優勝や!」といった広告である。それがところ狭しと大阪の町に躍ることになったおかげで、アンサイクロペディア的には大変においしい話が出来上がる。

まぁ、その規模や写真、ついでに付属する文章まで含めて、専門のカメラマンやらコピーライターが必須なわけで、その完成度の高さから一躍話題となるものの、どう考えてもセレッソだけの営業努力ではないわいな。むしろ、セレッソ単体でこんな営業努力をするんだったら、夏場以降のイメージダウンを血を吐きながら押さえ込まないといけなかったけど、まったく何もしないままという時点で、裏の話が大体分かる。しかし、朝日新聞を初めとする各種情報媒体を駆使してのアピールは、そのままセレッソの動員アップにつながり、結果、シーズン通せば観客収入だけでフォルラン選手獲得にかかった費用をペイできる勢いでセレッソは一躍日本のサッカーシーンのトップに立つ。

それが廊下に立たされているレベルのドツボだったことが分かるまで、わずか3ヶ月。しかも、セレッソ君の影で暗躍する電通君は、全ての罪を彼に押し付けてトンズラ。ペイ?できるわけねえだろ、むしろ経営危機だわって話になるんだから、ひでえ話である。

それ以上に悲しい現実として、そもそもセレッソの実力というか内実は、広告で紙面で言葉の力と決めポーズで語りかけ訴えかけられるほどでは決してなく、ピッチの上ではむしろボロッボロ。連携すらままならない状況だった。ついでに言うと、ピッチの外でも相当にまずい状態だった。なんせ、クルピ監督の解任後、選手のモラルとフロントの管理能力がやばいことになっていて、まず、選手が夜の町で遊ぶ姿がツイッターを通して拡散する回数が多すぎ。その上、某選手にいたっては降格した試合の直後に飲んでいることを暴露されるという体たらく。ついでに、未成年を飲みにつれていくな、そして盛り場で一緒に写真撮るな、というスポーツ選手どころか社会人としてもやばい話がてんこ盛りで、他のチームのサッカーファンは早々に、こんな浮ついたチーム状況では「史上最高」ではなく「史上最降」ではないかと揶揄される。で、そんな陰口が現実のものになるんだから、世の中はおとろしい。

まぁ、ネタチームとしては史上最高だったことは認める。

南野[編集]

そんな楽しいセレッソ大阪の内実を体現する選手が、柿谷選手のほかにもう1人いる。それは、未来の日本代表間違いなし、セレッソユースにおける一大傑作、ファンもフロントも社長も電通も、全てのセレッソに関わる人々が19歳のMF南野拓実選手の活躍を期待したという話がある。

まぁ、開幕直前に未成年による飲酒疑惑が報道される時点で、フロントの管理能力が終わってると言われたのだけれども、そこはそれ、彼が試合で活躍さえすればまったく問題はなかったのだけれども、まぁ、その、なんだ。ものの見事に彼の若さがセレッソ降格の原因となるのだから世の中は恐ろしい。

そんな南野選手の最大の弱点。それは、遊戯王でレアカードでも集めてんのかレベルでのカードコレクターという話と、それ以上にエキサイティングしやすい性格である。特に後者については、気性からくるプレーの荒さがそのままシュートの荒さにつながってしまい、2014年のJ1でのシュートの成功率が、驚愕の2.9%を記録。うわー、アルビレックス新潟の選手みたいだー、という冗談はさておき、2013年に18歳ながらJ1で5ゴールを決めた若手の超有望株が見事に対戦相手における最終DFに変貌。カッカさせた後にボールを持たせるだけでチャンスを潰してくれる大変にありがたい存在となる。

69回もシュートを放って2点しか取れないというのは、つまるところそういう話である。

で、何が恐ろしいって、柿谷選手がセレッソから旅立つという、ファンにとってもフロントにとっても重要となる試合で、一発レッド。もちろん、敗戦。それも逆転負け。けれど、岡野社長もセレッソの監督もフロントも多くのマスメディアも電通も含めて、そんな南野選手を先発で起用し続けることを誰も止めないときた。もちろん、彼はセレッソの未来を担う存在であり、将来の代表選手としてとんでもない稼ぎを確約できる選手、かもしれないのだけれども、現実としては、2014年シーズンを通しての起用でことごとく期待に答えられなかったため、日本代表への選出が遠ざかったなどというレベルではなく、むしろ彼の弱点をどうにかしないかぎりは代表選出は夢のまた夢、あんな精神的に不安定な選手を代表戦で使えるかってな話を天下に知らしめたレベルである。

けれども消えない代表待望論。まぁ、宣伝費が出ている以上は致し方ない話である。

社長の発狂 第二章[編集]

セレッソ大阪にとっての悲劇。それは、ブラジルW杯において日本代表が惨敗したことから始まる。

とりあえず、なんで柿谷をバーゼルに出したとは、夏場以降、着々と崩れていくセレッソ大阪というチームを見届ける全てのセレッソファンが抱いた言葉である。もちろん、欧州に移籍するという話は昔から存在しているため、W杯後の移籍も特に問題はないのだけれども、なぜ唐突に移籍の話が出たかを考えると、実に分かりやすい話に落ち着くのも世の中である。そもそも、柿谷選手自体、セレッソ電通も一緒になって宣伝に宣伝を重ねて優遇しまくった中心選手であり、どんなことをしてでもセレッソに止め置くか、もしくはヨーロッパの有名チームに破格な条件と高額な移籍金をもって売るべき存在であったにも関わらず、セレッソは移籍の話が出た直後、本来であれば低迷するチーム状況から残留するのが当然で、もし移籍するとしても他のチームと競わせるのが当たり前だというのに、なぜだか柿谷選手は2014年の7月7日にスイスFCバーゼルにおよそ3億円の移籍金で放出されることになる。

なお、その移籍金を使用してまたしても社長が独断でカカウ選手を獲得したわけだけれども、この項では割愛。

けれども、柿谷選手の移籍については、2013年の時点でに社長自ら欧州のトップチーム以外への移籍を否定していたという話であり、そもそもバーゼルへの移籍自体がほぼ当て馬と見られていた。実際、ドイツの強豪ボルシア・ドルトムントへのツテもルートも持つセレッソである。そのため、バーゼルへの移籍については事前に報道はあったものの、それが実現するとなるとファンにとっては青天の霹靂なんてもんじゃない。いや、このクソ大事な時期に移籍するかあ?それに、もっといいチームあんだろおい、つうか、や・め・て・く・れ。という目も当てられない状況であった、にも関わらず、なぜだか移籍を容認するファンが多数。

ま、お察しの通り。

ちなみに、本来であれば主力選手の欧州移籍については、アルビレックス新潟キム・ジンス選手のように、移籍する国とチームを決めた後、その国で使用されている言語及び生活様式に対する備えをあらかじめ準備して、少なくともサッカー用語レベルは習得してから移籍しなければならない。だというのに、まるで逃げるように日本代表のフォワードをほぼ無計画で移籍させようとするんだからろくでもない。そもそも、スイス自体、ドイツ語のほか公用語が4つある時点で、相当時間をかけて準備しないとまずいなんてもんじゃない。けれども、なぜだか粛々と移籍は進み、見事に日本代表の柿谷選手がヨーロッパリーグに挑戦しましたパチパチとなった後、心臓をもぎ取られたセレッソが残ったわけですが

後、フォルラン選手にラストパスを出せる選手がいなくなったんですが。それ以上に、このままだと自分の価値が下がることを知ってたな、という話も少々。

で、この移籍の何がひどいかを分かりやすくいうと、セレッソの強化部は柿谷選手の移籍に反対であり、ファンも反対であり、ついでに言うと柿谷選手も望まぬ移籍だったというのに、なぜだか移籍するハメになったということである。実際、柿谷選手の移籍にあれだけ条件をつけていた社長がいきなり賛成に周り自ら主導して移籍をまい進させていったという話の裏に、なるべくサッカーから国民の目を背けさせようという何かの勢力の努力が存在していたんですが。

とりあえず、あれほど他の企業に金をかけさせた日本代表が、わずか10日で宣伝媒体としてポシャった結果、協賛企業に莫大な損失が出たという明確な事実が、その後、なぜだかなかった事にされたことの1つに、柿谷選手の移籍の話題で埋め尽くしたという話がある。その結果、セレッソは降格することになりましたが、まぁ、責任者は逃げ切れたとみていいでしょう。

楽しい電通 愉快な電通[編集]

まぁ、こういった無理やりな話題形成によるニュースの隠蔽工作は、古くから政治の世界でも企業の世界でも大変によく見られ、主に権力者が自分達の失敗を隠そうとする際によく使われる手段である。

実際、電通という宣伝会社があれだけ金をかけて価値を高めた日本代表が、2014年6月14日の対コートジボアール戦で敗北したことを皮切りに6月24日にコロンビアに惨敗するまでわずか10日。あれだけ心血を注いだCM、広告、そして協会関係者への根回しが一瞬にしてパア。しかも、コロンビア戦が1-4という後で見ることになる点差による惨敗で、日本人のサッカー日本代表に対する意識の中に、相当な負の感情を持たせるのに十分すぎた結果であったため、日本代表の広告媒体としての価値としては一気にマイナスとなり、利用価値がほぼなくなってしまう。そして、彼らが宣伝する全てのCMや広告、さらにはタイアップ製品などにかけた莫大な資金が雲散霧消。損失ドン。むしろドッカアアアアン。いやー、コロンビア戦の後、どれだけの企業が日本代表に関連した製品を安売りしまくったかについては枚挙に暇が無いなんてレベルを通り越していた。

そして、日本代表が無残に敗退した以上に、日本代表に宣伝費を出した幾多の企業もまた惨敗。当然のことながら1分2敗という無残な成績について国民の間から怒りの声と誰の責任かという話が出てくる以上に、そんな代表に大金を出させたどっかの宣伝会社の責任についても言及されるのは、これまた当然のことである。で、そういった追求から逃げ出すために即座に決定する柿谷選手の移籍。

セレッソの都合?知ったことか。

そもそも、日本代表の実力と予選の対戦相手からこういった事態に陥ることは十分予測可能であり、普通であれば莫大な宣伝費がパアとかいう話にならないよう注意して宣伝するのが当然なのだけれど、残念ながら2010年の南アフリカ大会の栄光が余りにも強すぎた結果、博報堂の利益が大きすぎた結果、2013年12月に電通日本サッカー協会を篭絡、無理やりにマーケティングパートナーの座を奪った後では、そんな当たり前な予防策を立てる余裕も無かった。

その上で、さらには選手のコンディションやチームの正常な運営などを、常にバックアップすることに尽力すべきはずのスポンサーが、なぜだか日本代表の足を引っ張りまくるんだから、世の中は恐ろしい。

そうだよねー、ケガで試合に出てなくても、CMのキャラクターにしたんだから、試合に出させないとねー。死にくされ

その結果、あからさまなコンディション不良に意味の分からないキャンプ地選定、そしてケガを押して無理に出場した選手やリーグ戦で干された選手の起用など、監督の正気を疑う話が続出するものの、なぜだか、そう仕向けた協会にも電通にもバッシングは起こらずに、監督や選手のみ罵声を浴びることになる。で、全ての責任はアルベルト・ザッケローニ監督にあるということにされて、6月26日監督の退任により全てが解決。ヨカッタデスネーせんしゅのしょーひんかちがいじされて。くそったれ

そしてマスメディアからも一斉に代表への批難の声が消えると同時に、一番の原因である日本サッカー協会の責任がなし崩しになかった事にされ、そんな代表を煽った電通の責任についてもふんだらら。まぁ、なんとしてでも惨敗の責任から逃れよう消し去ろうと電通ほか、協賛各社が頑張ったということである。けど、まぁ、その後の売り上げ減のひでえことひでえこと。まぁ、自業自得なんだけれども。

けれど、何が悲しいって、そんな電通及び日本の大企業が用意した話題そらしの第一段が柿谷選手の欧州移籍なわけだけれど、第二段である新しい代表の監督の人選という話から、日本代表に爆弾が設置されることになり、しかも誰も除去しようとしないときた。そらあ、セレッソのように手ごまの社長を駆使して選手の移籍を急遽決めて欧州挑戦とかいう話とは違い、電通の都合で急遽人選することになった監督が八百長疑惑があったなどという話に手は出せないわな。

それに、自分達が苦労に苦労して取り繕った協会トップとのコネおよび、サッカーの代表選手を介して作った日本を代表する企業とのコネを守れるのならば、セレッソがどうなろうと柿谷選手がどうなろうと、日本代表すらどうなろうと電通にしてみれば知ったこっちゃないわけで。結果、見事にセレッソはJ2に降格し、逃走に成功した柿谷選手もまたスイスでベンチ入りすらままならないという状況に陥る。

けれどもご安心ください。およそ5ヵ月後、協会も電通も見事に天罰を受けることになりますので。

アホの協会 アホの電通[編集]

せっかくなので、アホの日本サッカー協会とアホの電通がどういう泥沼にはまったかについて簡単に説明する。

まず、ザッケローニ監督の後任として、普通であれば数ヶ月を擁して選考すべき監督について、協会の実質的なトップである原博実専務理事の独断専行に近い形で2014年7月にハビエル・アギーレ氏で一本化。8月に新たな代表監督として選出。もちろん、不満轟々。しかし、なぜだか、どっかの誰かがメディアをコントロールしてそういった批判を封じ込める。そうすることで、サッカーファンによるW杯惨敗の怒りの矛先をマスメディアが取り上げられないよう、監督人事の話で埋め尽くすことに成功するものの、実はアギーレ氏には前述のとおり、リーガ・エスパニョーラにおけるレアル・サラゴサ監督時代に八百長疑惑が存在しており、監督候補として選出する時点で人選に難があるといわれていた。

しかし、どこかの誰かが無理やりに押し通す形で日本代表の監督に就任させるものの、直後の代表によるフレンドリーマッチで、それまで化け物コンテンツとして鉄板だったサッカー日本代表の視聴率に大きなかげりが出始める。無論、それはW杯の惨敗の影響もあったとみなされたものの、その後も日本代表は明確な勝利を挙げることができず、ずるずると3ヶ月を経過、視聴率も随時後退。そして2014年12月にアギーレ監督の八百長疑惑がスペインの司法にまで及んだ結果、ある意味、完璧な形でのファン離れが始まることとなる。

正確にいうと、アホの協会とアホの電通からの自主避難である。そもそも、実際に監督へ金が支払われている中で無実と言われても困る。

さらに楽しい話として、サッカー日本代表が出場するAFCアジアカップ2015が2015年の1月9日から31日にかけてオーストラリアで行われる予定となっているのだけれども、誰も大会期間中に監督がスペインの裁判所に呼ばれた際の対応を考えていない。もちろん、アホの協会は何も語らない上、マスコミもしかり。何より電通が語らせないけれども、日本と対戦する相手にとっては、これほど有効な話もないわいな。そのため、全力で日本代表から逃げ出す準備をするファンはある意味正しく、その上で、こういう事態を想定しない電通がろくでもない。まぁ、頑張ってオイルマネーと対決してくれとしかいいようがない。

それでもなお、アジアカップ優勝を唱え続ける楽しい電通、愉快な電通。まぁ、自分で撒いた種である以上、どうすることもできない。

オメデトウ ダイヒョウノカチハハンゲンダ[編集]

2015年1月14日、かねてよりの懸案だった日本代表のハビエル・アギーレ日本代表監督の八百長問題について、スペインの司法当局が告発を受理、たとえサッカーの国際大会期間中であっても捜査に協力しなければならないという、至極当然な話が現実のものとなる。この報道を受け、翌15日に日本サッカー協会は急遽記者会見を行い、大仁邦弥会長はついにというかようやくというか、アギーレ監督のアジアカップ後の解任についてを示唆。戦績如何を問わずにアジアカップ後のチーム再編が動き出すと同時に、おっそろしいほど報道各社が動かないときたもんだ。

別にいいけど

というわけで、誰も何も言わないけれども、日本代表のモチベーションがどうなったかについては、考えないものとする。と同時に、原博実専務理事の責任についてもしかり。そして、当たり前のように報道から消えていく日本代表の話についても同。とりあえず、電通という会社の貧乏神っぷりが改めて身にしみる。正確にいうと、どこぞのセレッソ大阪のような場当たり的な対応の結果、むしろ何もしなかったよりも商品価値を損ねるというよくある話である。

最終的に、1月23日に行われたUAEアラブ首長国連邦)戦で優勝候補の筆頭だった日本はPK戦の末に1-1(PK戦、5-4)で敗北。それも電通押しの激しかった本田圭佑選手及び香川真司選手がPK戦でともに外すという、両名に多大な投資をしてきた電通にとっては悪夢の結末となり、W杯以来となる日本サッカー協会電通の責任回避祭りが開幕することになると同時に、どうやってもそれを覆せるようなニュースも題材もまったく無いいう悲惨な境遇に突入する。まぁ、とりあえず、セレッソ大阪の呪いだという気もしなくはないけれど、基本的な話として、

電通


貧乏神


です。


分かりやすく言うと、国内でJリーグの試合を映像にせずに報道に流さずに海外の選手ばっか取り上げて国内のサッカーファン離れを加速させて、その上で観客の減少を理由に根本的な試合日程のシステムにまで手を入れて前期後期制に変更、その上で上位チームの特定選手にだけしかスポットライトを当てないような情報システムを作り上げて芽が出る前の選手や慰撫し銀の選手達の情報をシャットアウトさせるようなマーケティングパートナーがいれば、こうなっても仕方ないということである。さらには、リーグ戦を通してコンディションが不良なままの香川真司選手を常に起用することでW杯に敗退したというのに、それが当たり前であるとし、アジアカップでも同じ理由で敗退したことを、なぜだか隠そうとするマスメディアがいるそんな国のサッカーが、継続的に強くなるわきゃないわな。

何より、他のアジアチームをなめすぎ。勝って当然、負ければバカなどという勝負のことを何も分からない連中がのさばれば、相手の胸を借りるつもりでのスカウティングやら一芸に秀でた選手の登用といった視点も失われて当然なわけで。そこに、ブラジルでも問題になったキャンプ地の設定やら、選手のコンディション及び体調を考慮してのファンサービス、そして取材体制などの構築が出来ていない時点で、そらあ足元をすくわれても仕方ない。インフルエンザが流行ってる中でファンサービスさせる協会の質は相当悪いわな。むしろ、そんな話がのさばり続けていく以上、足元をすくわれることすら考えていないことが丸分かり、何かがおかしいレベルを通り越して頭がおかしい。

結局、アジアカップ2015年については、貧乏神が取り付いた組織には発展がないことをまざまざと見せ付ける結果となったほか、実にまったくセレッソ大阪と同じ航路をたどっての沈没となることが実に悲しい。で、何が悲しいって、2015年以降のセレッソ大阪とも、大体航路がかぶってるんだ、これが。

で、2015年2月3日、日本サッカー協会はアギーレ監督を解任。原博実専務理事が率いる技術委員会も解体することが決定。さらには、大仁会長の処分も免れないこととなり、最終的に、電通との人脈が崩壊しましたとさ、ちゃんちゃん

となるはずだったのが、2月12日、急転直下、W杯の惨敗もアギーレ監督の任命責任アジアカップにおける惨敗についてもサッカー協会の責任はないものという話になった結果、とんでもないレベルでサッカーファンが日本のサッカーから離れていく。後、スポンサーからもまた、離れていく。3月からJリーグが始まるってときに、何を考えてそんな話をしているかは不明なものの、なにも考えてない可能性がものすごく高いわな。そして、懸案であるアギーレ監督の後任も、世界中の名監督から就任拒否の嵐嵐嵐、どう頑張っても日本代表の弱体化およびサッカー人気の低下が避けられない情勢となり、最終的に3月になって元アルジェリア代表監督のヴァヒド・ハリルホジッチ氏を、イビチャ・オシム元日本代表監督のツテで招聘するものの、つくづく、計画性の無い組織に成り下がったサッカー協会が悲しくなる。もちろん、計画性なんてあったら電通は儲からないけどな。けど、最悪を想定しないバカどもが競技人口ごと広告会社を地獄に落としたなんて話がある以上、日本バスケットボール協会並みの堕落と、それに伴う電通の墜落が見られる可能性がある。それはそれで楽しいからよし。

ポポヴィッチ[編集]

2014年のセレッソ大阪における降格の最大の責任者は紛れもなく岡野社長であるのだけれども、なぜだか、マスメディアによって降格の原因とされているのが2014年シーズンの前半戦を指揮したランコ・ポポヴィッチ監督である。氏は2009年の大分トリニータを皮切りに、Jリーグにおける外国人指導者としては無難な成績を収め、2013年シーズンのFC東京における攻撃的な組織作りを評価された結果、セレッソ大阪に一本釣りされるまではいい。素晴らしい。

しかし、そこで彼を待っていたものは、狂った社長と機能しないフロント、さらには指揮系統が破壊され混乱した選手達であり、そしてセレッソの周辺に蠢く現実をまったく見ようとしない連中。実際、世の中のサッカーにおける攻撃的な組織作りというものは、攻撃的な選手だけで出来上がるわけではないわいな。事実、FC東京には日本代表の常連となるDF陣やMFといった厚い選手層があり、そこに高フィジカルかつ情報の少ない外国人選手を加え、FWの日本人選手との連携を深めることでJ1の整ったDFラインでも止めることが難しい攻撃的な組織が出来上がっていた。にも関わらず、セレッソには攻撃陣しか準備されていなかった。連携を深める?何それ、日本語?というレベルであった。そのため、チーム崩壊を食い止めるため、急遽、同じセルビア人でブンデスリーガに所属していたDFゴイコ・カチャル選手をレンタルで補強することで、社長もフロントも選手も誰もみな支えてくれないチームの中で、ポポヴィッチ監督はなんとか優秀なDFという最大の味方を得ることに成功する。そのため、開幕当初はある程度、勝利を重ねたものの、あっという間に他チームのスカウティングが終了。引き分け地獄に陥ってしまう。その上で、状況を打破するため戦術を変えようとしてついに頓挫。けれども、それはセレッソの特徴であったカウンター戦術から、フォルラン選手のスタミナ不足を見越したポゼッション戦術へ移行しようとする、ある意味、仕方の無い話であり、正直なところ、ポポヴィッチ氏の責任というには余りにも不公平である。

そもそも、そういった過密日程を抱えるセレッソ大阪ACL出場チームを一番支えるべき存在であった日本サッカー協会が、徹頭徹尾援助しない。日程的なバックアップをしない。しやがらない。そのため、2010年代になって中国のクラブチームがとてつもない金を出して異常なレベルでの補強を始めて以降、ACLは日本のチームの決勝ラウンド進出すら難しくなっているにもかかわらず、なんら動こうとしない協会がそこにいた。で、そんな協会のトップを動かす電通もいた。そのため多くのサッカーファンはACL=罰ゲームという認識になっており、商品価値も激減。そんな状況の中、スタミナ不足の選手を抱えてチーム運営をしなければいけないというのは悪夢である。

あわせて、この文章はもしかしたら2015年の柏レイソルにも言える話であるため笑えない。優秀な監督が去った後にACLによる過密日程でチームがボロボロになっていくことをどう対処するか、ある意味、セレッソ大阪に続くもう1つの事例が提供されたに等しい。ちなみに、2013年のサンフレッチェ広島のように、ACLの予選を捨ててリーグ戦に集中した結果、見事、予選で敗退するも大逆転でリーグ優勝したなどという話もあるけれど、あれは日本サッカー協会の姿勢を理解していたからこその対応なわけで。基本、協会のバックアップがない国際試合という話を理解していなければ、ACLもリーグ戦もカップ戦も通常メンバーで出場してことごとく敗れるのも仕方ない。

後、どうして協会が動かないかというと、どこぞの電通にとっては、すでにアジア各国の有力な宣伝会社ががっつり版権を握っているACLなぞ、宣伝する価値も関わる意味もない存在だからである。

最終的に、ポポヴィッチ監督はリーグ戦において引き分けすらできなくなり低迷。順位も降格圏寸前まで落としW杯前になって解任論が出始めた直後の6月10日に解任されることになる。それにあわせて、セレッソ大阪でもっとも活躍していたDFであるカチャル選手も6月6日にレンタル移籍元であるハンブルガーSVに返却されることになり、ものの見事にセレッソに怖いDFがいなくなる。なお、監督解任の理由として、マスメディアではチームの一体感を欠いた、さらには戦術の一貫性のなさなどが挙げられているものの、誰も元から無理ゲーとは言わない時点で、お察しの通り。ついでに言うと、この時点で電通にとってセレッソは出し殻、スープをとったとんこつ、もしくは噛みおえたガムという存在になっていたわけで、その後の扱いのひでえことひでえこと。

なお、セレッソから石もておわれたポポヴィッチ氏はセレッソ解任後にリーガ・エスパニョーラレアル・サラゴサの監督に就任している。どこかで聞いたような気がしなくもないけれども、多分、偶然である。そして、あれほど日本で叩かれたセレッソでのチーム運営について、サラゴサの関係者は気にしていないことも意味している。

社長の発狂 第三章[編集]

2014年のセレッソ大阪における電通の影について、大変に分かりやすい話がある。それは、ランコ・ポポヴィッチ監督が退任した直後に就任したマルコ・ペッツァイオリ監督について、誰が、どこから、どうやって人選したか、という話を突き詰めると、セレッソには彼を登用するツテもない、監督に任命するきっかけもない。なのに、なぜだか、どこからか彼を監督に推す勢力が存在したということである。というのも、ペッツァイオリ監督はドイツのユース代表程度しか監督を務めたことがない人物であり、一応はブンデスリーガTSG1899ホッフェンハイムでも指揮を執ったものの、戦績の低迷で即座に解任されたような監督で、その後の3年間はどこのチームの指揮もとっていない人物である。そのため、どこの誰がセレッソ大阪なるチームの監督として彼を推薦したのか、という大きな疑問が出るわけで。

まぁ、分かりやすく言うと、彼の履歴の中に、韓国Kリーグ水原三星のコーチというものがあり、そこで優勝と準優勝を成し遂げたという話があるほか、妻が韓国人のファッションデザイナー。

おめでとうございます。サッカー界になんらコネもないツテもない社長に対する、韓国の広告にツテのあった電通様からの贈り物であります。

それと時を同じくして、夏の移籍で韓国人MFのキム・ソンジュン選手を城南FCからレンタル補強。ツテ?多分、強化部か監督にでもあったんじゃないですか?まぁ、その後、山口選手の大怪我をきっかけにリーグ戦に出ずっぱりという時点で、ある意味、補強は成功であるといえるのだけれども、実は南野選手をはるかに越えるカードコレクターでしたとさ。そのため、大事な試合にあなたがいないという、降格するチームによくある光景を南野選手、さらには扇原貴弘選手の3人で演出することになり、ある意味、補強は成功したにもかかわらず、セレッソの降格の原因の1つになる。

パスセンス?あったら、降格しない。

あわせて、監督就任後、リーグ戦9試合で一勝もできなかったペッツァイオリ監督については、セレッソ降格の原因の1つどころか軽く3つを越えている。もちろん、社長は降格の原因そのものである。結局、どこかの誰かがツテもコネもない何もない社長に金だけ与えてチームを運営させて、いざツテとコネが必要になったとき、誰も手を出す人がいなかった。助けようという気を起こさなかった。まぁ、八百長に関わった人物を監督にする時点で、日本代表にも言える話である。

とりあえず、チームの初期投資にはお金が必要ですが、少なくとも、チームが降格及び解体の危機に陥った際には、助けてくれる誰かのツテとコネと積み重ねが大変に重要になります。親会社から派遣されただけの社長では、とてもじゃないけれども、手が出せない世界がそこにあります。

セレッソ強化部[編集]

2014年のセレッソ大阪における最大の被害者。それは、フロントが刷新された結果、スカウトの立場からいきなり強化部長に就任することになった勝矢寿延氏である。なんせ、その仕事は名ばかりであり、現代サッカーを知らない社長が勝手に選手を持ってくるんだからクソたまらない。しかも、ウィキペディアにすら、岡野社長による選手の補強の際はデータではなくて感覚を重視されているとか書かれている時点で、それは確実に社長の仕事ではない

あわせて、そんな社長によって、2013年に日本屈指の強化部長がクビになっている時点で、本当にセレッソがかわいそうになる。というのも、勝矢氏の前の強化部長である梶野智氏は、セレッソにクルピ監督を招聘することで育成のセレッソの名を不動のものにすると同時に、Jリーグ時代のチームメイトのツテからイタリアのセリエAとのコネクションも保持。実際に、シンプリシオ選手の獲得にもそのコネが活かされるなど、J1でも屈指のチーム運営の手腕を持っていた梶野氏を、まさか電通が社長を操ってクビにするとは夢にも思うまいて。

その結果、梶野氏があれほど考えに考え抜いて補強し続けたセレッソのチームがアホな補強でズッタズタにされた上に手塩にかけて育てた若手選手たちもバラッバラ。そらあ、強化部長退任後にサッカーの仕事になんざ就けまんせんわ。むしろ、サッカー自体を嫌いになりそうでまずい話ですわ。

というわけで、J1屈指のチーム運営の手腕を持つ梶野氏は2013年の契約満了後に無聊をかこつこととなる。てゆうか、2014年のセレッソは、彼が言った「セレッソの守備で一番大事なのはセンターバック」という発言どおり、センターバックの崩壊によって一気にチームがガタガタになっていった時点でイロイロと思う話もあって当然。ということで、センターバックどころか見事にチーム全体が崩壊した後も、結局、セレッソ大阪は自らのチームの自殺に等しい暴挙を反省することなく、梶野氏を再度強化部長へ戻そうとする人間はついぞ出ることはなかった。セレッソにとって悲劇である。けれど、アンチセレッソガンバ大阪ファンにとっては最高のエンターテイメントであることは認める。あわせて、2015年のJ2の各チームにとってもやはり、喜んでしかるべき話であるところが実に悲しい。

結局、2014年にJ2へ降格した後のセレッソは勝矢氏に降格の責任を押し付けてクビ、強化部長はセレッソのユース監督を務めた大熊裕司氏の兄で元大宮アルディージャ監督である大熊清氏が就くことになる。まぁ、勝矢氏の最大の失態が社長を刺さなかったことである以上、ある意味、仕方のない話である。

山口蛍[編集]

2014年のセレッソ大阪に止めを刺した人物。それは、セレッソの中盤で攻撃をコントロールし続けたキャプテン山口蛍選手であり、彼の右ひざと負傷した半月板である。8月9日に行われたFC東京での試合で、山口選手は後半26分に右ひざを負傷。そこまでは仕方ない。しょうがない。実際、当初は、全治6週間という診断であり、10月の復帰を目処に動くことまでは普通だったものの、それが、なぜだか、どうしてだか、試合復帰のための調整開始後の9月25日に再検査することになり、したらば右ひざの怪我の悪化が発覚。全治4ヶ月というわけがわからん話となり、見事に後半戦の全試合がパー。

セレッソの顔であった柿谷選手がバーゼルに移籍して1ヶ月。今度は日本代表としてブラジルW杯にも出場したもう1つのセレッソの顔である山口選手がいなくなる。と同時に、残るは瞬間湯沸かし器の南野選手にまったくパスを出す選手がいないフォルラン選手。すいません、顔がなくなりました。なお、その時点で、セレッソの順位は16位。もっとも大事な選手がいなくなった状態で降格圏を脱出するには、基本、幼稚園児にスーパーマリオ2をクリアさせるレベルでの困難な話になる。

なお、8月の時点では右ひざ半月版の負傷で全治6週間という話だったのが、9月末の段階で本人の違和感が取れないために再検査ということはつまり、診療に当たった病院のレベルを疑ってしかるべき話であり、それ以上に、セレッソのフィジカルコーチの質について問いただすべき案件である。そもそも、違和感がどうとかいう中、普通に練習を再開している時点で何かがおかしい。普通、ケガ明けの選手のケアを選手の感覚に任せるかあ?なお、今回の右ひざの違和感の結果、山口選手はリーグ戦どころか2015年1月のアジアカップにも出場が厳しくなる。

なお、精密な検査の結果、セレッソについてもやはり見過ごしていた大怪我が発覚、その後、11月末の再検査の結果、リハビリ込みで全治1年以上という数字が提示されることになる。もちろん、再々検査の結果によっては、全治数年を要する大怪我となってしまった可能性も高い。なんにせよ、セレッソの負傷箇所は頭である。チームの頭である。

まぁ、負傷箇所ではなく発狂箇所と言う。

このように、1選手のケガが悪化してチームが降格という事実を思うに、改めて、それまでのフィジカルコーチのクビを切った社長のすさまじさが目に沁みる。あわせて、山口選手の離脱にあわせてセレッソ吉野峻光選手を1年10ヶ月ぶりに起用するものの、吉野選手自体、2年連続でヒザの大怪我で離脱していた選手であり、その際のケアや練習方法などに不安が無かったら、そもそも山口選手だってちゃんと復帰してた可能性が高い。その結果、復帰した吉野選手もやはりヒザを痛めて再離脱することになる。

なお、こういった話の積み重ねが選手のチームに対する忠誠に直結するわけで、2014年シーズン終了後のセレッソは大変に面白い話になる。本当に、面白い話になる。

カカウ[編集]

そんなセレッソ大阪の選手のチーム愛に関わる移籍が、これまた社長主導で行われるのだから困った困った。そんな、キチガイ補強の中でも最たる補強が、2015年の8月に行われたクラウデミール・ジェロニモ・バレットことカカウ選手の移籍である。なんせ、35歳のフォルラン選手に6億円、33歳のカカウ選手に3億円とかいう時点で、このチームは選手のほうを見ていないことが選手にばれてしまう。そんなカネがあんなら大宮アルディージャみたく勝利給に使えばいいのに、という話は、社長の耳には届かずに、年俸1000万円以下の若手選手の多いセレッソが、またしてもン億円を支払って選手を獲得する。若手の気持ち?聞くな。悲しくなる。

なお、どうしてセンターバックを補強しない、山口選手に代るボランチを獲得しない、という話は、高値で選手を売りつけたい欧州の代理人にとって、セレッソ大阪がカモしょったネギでしかなかった以上、仕方ないのである。カモなら飛んで逃げられる。そもそも、欧州のどこのチームでも経験を積んだDFや優秀なボランチを欲しがる以上に手放したくないのである。そのため、カチャル選手のような若くて安くて才能のある東欧出身の若手選手を獲得するのが、世界的な常道であったにも関わらず、なぜだか、選手の値段とネームバリューこそが大切であると思った社長がそこにいた。

そんな社長の手元に3億円があることが分かれば、そらあ、海千山千の代理人にとっては絶好の売り手であるわけで、加齢によって動けないけど高値がついて動かせない選手を売りつけるには最適であるどころの騒ぎではない。最終的に、渡りに船とばかりに柿谷選手の移籍金を吐き出させて見事に元ドイツ代表のFWを売りつける。

その結果、2014年シーズン終了後に、スッカラカンセレッソ大阪が出来上がる。

あわせて、カカウ選手については、ドイツに帰化したブラジル人であり夏の移籍で加入したことから、フォルラン選手とは違い過密日程でのスタミナ不足や言語面での対応の遅れというものは少なく、セレッソが本来のブラジル路線で培ったポルトガル語を利用しての意思疎通が可能であった。そのため、あっという間にフォルラン選手を押しのける形で試合に出場することになるものの、いつの間にか、なぜだか、どうしてだか、スタメンでの試合出場ではなく、途中出場ばかりとなる。しかも、彼以外、セレッソには得点源と呼べるような存在がいないにも関わらず。

まぁ、単純に試合出場数やらゴール数、さらには出場した時間における特別ボーナスといった特殊な契約を結んだ結果、ただでさえスッカラカンセレッソの財布に、彼の試合出場と彼の活躍を支えるカネが枯渇してしまい、結果、ワケが分からない途中出場オンリーになった可能性が存在する。もちろん、セレッソの監督以下コーチを含めた上層部に社長菌が感染した、すなわち狂った可能性もあるけれど。そもそも、すでに狂っているからこそ、降格を押し止める補強が出来なかったわけだけど。

で、何が悲劇かって、そんな起用するだけで経営を圧迫するような選手が2人もいる中、2015年シーズンはJ2というさらに経営的に厳しい環境で戦わないといけないことである。

社長の発狂 第四章[編集]

いい加減、チームの崩壊が待ったなしになってきた2014年9月8日、岡野社長は再びチームの改革を断行。まったく勝てないペッツァイオリ監督をクビにして、セレッソユース監督である大熊裕司氏を新たにセレッソの監督に据えると同時に、セレッソの育成部門のトップであった宮本功氏を新たな役職である強化本部長に就任させ、本人はその場から遁走。

監督のクビをすげ替えたのに社長が会見にすら出てこない時点で、リアルサカつくはやめにしたものと思われる。これは、セレッソにとっては朗報以外の何者でもないのだけれども、セレッソにとって負の歴史であることには変わりは無い。

あわせて、カルステン・ラキースヘッドコーチも解任されたことから、新たなコーチについてもセレッソU-18チームの田島一樹コーチを昇格させると同時に、元コーチで14年から強化部に所属していた小菊昭雄課長をコーチに再任する時点で、身内人事すぎて悲しくなる。ついでに言うと、セレッソのユースの質の悪化に直結する人事になるんだけれども仕方ない。結局は、セレッソの社長以下フロントのツテのなさもそうだけれども、チームの危機に関係者からの支援がない以上、至宝とも言えるユース組織を取り崩してでも、トップチームの穴埋めをせざるをえなかったことが激しく重い。

まぁ、誰しもが社長が原因であると分かっていて、その解決方法も梶野氏の復帰であると分かっている。だからこその悲劇である。

ちなみに、電通のバックアップでセレッソが話題になったあと、岡野社長は様々な講演会を開催、Jリーグ社長がフォルランを獲得するために何をしたかという話を各地で行っていたのだけれど、夏場以降はセレッソの破綻の原因であり首謀者である自らがセレッソの解体作業を説明するという、一種のグロに近い状況にまでなってしまう。そして、新監督の会見から遁走した後も続々と予定されている講演会。ついでに言うと、チームが降格寸前となった状況においても開催する時点で、人間ああなってはいけない

大熊裕司[編集]

セレッソ大阪の最後を看取ることになるのが、セレッソの宝であるユース組織を統括する大熊裕司監督であるところが、いかにツテとコネ(省略)。けれども、この崩壊したセレッソを立て直すために大熊監督が行ったことは、つまるところ、実に現実に即した話であると同時に、だからこそセレッソの抱える病理がいかに深刻であるかを世に伝えるものとなる。

とりあえず、大熊監督が行ったこと、それは徹底的な悪役、ヒールとしての立ち振る舞いである。なんと、大熊監督は選手のミーティングの際に、フォルラン選手とカカウ選手の通訳をつけない上、フォルラン選手に関しては試合にも出さないことを選択。ちなみに、セレッソでもっともゴールを獲得していたにも関わらず。しかし、そんなことはどこ吹く風、大熊監督は若手選手の起用を重視。この点についてはさすがユース監督であるけれども、監督業及び客商売としては失格どころの騒ぎではない。けれども、すでにこの時点で勝利よりもJ2への降格を見越して、試合に勝つことではなく、いかにして2015年のJ2を戦うかを重要視して試合を消化することは間違いではない。

実際、育成のセレッソの歴史はそうやって若手選手を起用し育ててきた歴史である以上、J2への降格を覚悟してでも起用するのは、ある意味、間違いではない。

ついでに言うと、降格しないと社長がチームに残ることを考えれば、なおさらである。

そのため、大熊監督の姿勢はさほど間違ってはいない。そして、両外人選手の起用方法についても、契約うんぬんが問題となる以上は、やはり仕方ない。ただでさえJ2に降格すれば経営的に厳しくなるわけで、出場給もゴールボーナスも、2014年のうちに支出を削れるところを削らないと結局は後で苦労する。

しかし、そういった話に加えて当然のことながら、監督交代後に若手を中心に1から組織を作り出さなければならない。できれば、勝利しつつ。うん、てゆうか無理。こういった現実を踏まえるからこそ、セレッソの試合がひどい有様になって当然なわけで。無論、こういった絶望的な状況でいきなり覚醒、チームを残留させるスターが現れることもよくあり、実際に2014年の清水エスパルスは、村田和哉選手の覚醒の結果、ギリッギリの残留を果たすことになる。そのため、若手選手に機会さえ与えれば、一気にチームが強くなるような奇跡が起こることもある。けれども、そんな甘い話があるのは、まともな運営をしているチームだけだわな。ン億円もの大金を勝利給に使わずに、余りまくっているFW選手の獲得に使用するチームの中で、選手に覚醒を求めても無理である。

そして、セレッソ大阪の歴史上、最低最悪の2ヶ月間が幕を開ける。

あわせて、そんな悲しいセレッソのその後に待ち受ける現実というものがさらにひっでえもので、なんせ、血の涙を流して経験を積ませた若手選手たちを待ち受けるのが、百戦錬磨のJ1チームのスカウト陣、さらにはヨーロッパからの引き抜きも少々。つまるところ、いくら敗北を重ねて育てたとしてもJ2に落ちるチームにどれだけの選手が残ってくれるか分からないときた。そのため、一番重要な話として、J2に落ちたチームにどうやってお金を残すかを考えると、やはり目玉商品である南野選手を売却せざるをえないという話がやってくる。

やってきた

しかし、逆に言うと、そういった2015年のJ2という未来の試合に向けた準備を2014年にやれる体制を最後の最後に整えられたことは、ある意味、セレッソにも社長のキチガイに汚染されていない、電通の方針なんざクソ食らえという人材が残っていたという話である。ああよかつた、ほんとうによかつた。けど、実際はそういった話の中でJ1に残留できていれば、その際、ついでに社長が辞めてくれたなら最高だったのだろうけれども。

社長の発狂 最終章[編集]

2014年11月21日。セレッソ大阪を生きたまま解体し、10億円以上もの資金をドブに捨てた岡野雅夫社長は、第32節に行われるベガルタ仙台戦を前に辞任を表明する。なお、セレッソ大阪にはわずかながら残留の可能性が存在している中での逃走であったことから、人としてどうかと思われるような逃走である。しかも、後任人事が未定のままで。

なお、とっくの昔に電通からのバックアップも失われていたものの、どこのメディアもサッカー専門誌ですら、岡野氏のやらかしたことをまとめず取り上げず、多くのメディアがポポヴィッチ監督とフォルラン選手のせいにしているところが実にまったく電通である。

で、何が恐ろしいかって、2014年12月になってもまだ、セレッソの社長は岡野氏のままだってところが、実にまったくキチガイすぎてもう。2014年11月29日に行われたJ1第33節セレッソ大阪鹿島アントラーズの結果、1-4という惨敗でJ2降格が確定、そして行われるホーム最終戦でのセレモニーと社長の挨拶の間中鳴り響くファンの怒号。そんな中で、2015年のチーム作りを始めようにも、そもそも親会社であるヤンマーから新社長が来ないときた。一応は、12月11日に行われた株主総会で元セレッソ大阪の広報部長であった玉田稔氏が新社長に就任することが決定したものの、それがその、よりにもよって、2015年2月1日に就任。

すいません、チームが心肺停止状態になっているにも関わらず、2ヶ月間何も出来ないってことですか。ことですね。

もっとも、どこぞの阪神タイガースのように、トップが代々無能なまま90年代から10年以上死体として活動したという話もあるため、セレッソの社長人事についても難波の伝統芸能とも言えなくはないけれど、あっちは巨人に対する怨念で動けたのに、対してセレッソのほうは、比較対象が三冠を達成したガンバ大阪だからなあ。怨念以前に自業自得すぎて何も言えない。

とにもかくにも、全てのサッカーチーム及びサッカー選手、ついでに言うと特にガンバ大阪電通に気をつけなければいけない。ああなってはいけない

最終成績[編集]

2014年のセレッソ大阪は、最終的に7勝17敗10分の勝ち点31で17位、得失点差は-12(得点36、失点48)という、2013年に優勝争いしたチームとは思えない惨憺たる成績でJ2へ降格する。大熊裕司監督は降格の責任をとる形でユース監督へと戻り、再度セレッソは監督人事に難航することになるものの、12月16日に元鹿島アントラーズ監督であるパオロ・アウトゥオリ氏の招聘に成功。ようやく2015年へ向けた体制がスタートする。

せっかくなので、開幕前に電通が煽りに煽った宣伝を以下に列挙する。

  • 幾多の困難が、天才を努力の天才に変えた。
    覚醒でなく、必然。時は熟した。
    さぁ、来い。Jの猛者たち。
    そして世界の猛者たち。
    相手が強いほど嗅覚は研ぎ澄まされ、そのゴールは伝説となる。

    ・・・柿谷選手の写真にかぶせた朝日新聞の広告(以下、選手名と広告媒体のみ)


  • どんな屈強な相手でも絶対にひるまない。
    その危機察知能力はまさに野生的。
    さぁ、来い。Jの猛者たち。
    そして世界の猛者たち。
    相手が強いほどボール奪取からの反撃が勝利を決めるゴールとなる。

    ・・・(山口選手、朝日新聞)。


  • 目指すのは優勝じゃない。観客を魅了しての優勝や!」・・・(所属選手全員、新聞広告)。


  • この2人が並ぶだけで、ワクワクしないか?」・・・(柿谷選手、フォルラン選手、電車の車内広告。以下、全て開幕戦の広告)。
  • 世界のMVPにダメ出しするキャプテンシーを見せてくれ。」・・・(山口選手、フォルラン選手)。
  • 盗んでほしい。プレーを。姿勢を。魂を。」・・・(南野選手、フォルラン選手)。
  • 操れ!世界的スターを。」・・・(扇原選手、フォルラン選手)。
  • 大器の隣で、眠れる大器が覚醒する。」・・・(杉本健勇選手、フォルラン選手)。

これで終わりと思うたか[編集]

2014年12月23日、J2に降格したセレッソから続々と選手が流出する中、ついにというかようやくというか、南野拓実選手についてもオーストリアFCレッドブル・ザルツブルクからのオファーがもたらされ、ほぼ移籍確定。むしろ、移籍して資金を何とかしないと2015年がやばい時点でそもそもセレッソ自体がやばい。

そのほかにも、MFの丸橋祐介選手に鹿島アントラーズからオファーが届いたほか、FWの杉本健勇選手を川崎フロンターレボランチ扇原貴宏選手をヴィッセル神戸が狙っているとの報道があり、さらにDF山下達也選手を浦和レッズが狙うなど、草刈場どころの騒ぎではないのが2014年のセレッソが行き着いた最終形態である。その上、長谷川アーリアジャスール選手にいたっては海外移籍を視野に入れているなど、まさに火達磨。血の海という状況である。幸い、キャプテンである山口蛍選手は早々に残留を表明したものの、懸案であるフォルランカカウ両選手もまた残留を表明。セレッソの経営を圧迫するどころの騒ぎではないけれども、J2の各チームにとっては、2013年のガンバ大阪特需以来の観客増を見込める大変においしい話である。繰り返すけど、セレッソの経営にとっては、圧迫どころの騒ぎではないのだけれども。

そして、何が悲しいって、セレッソが獲得する選手は12月末になってもなんらでてきやしないってところが悲しい。

そらそうだ、セレッソに金があったら、フォルラン選手もカカウ選手も普通に試合に出せるべさ。その上、社長がまだいるんだから。そのため、どうしてもフロントが動けないのも世の中というものであり、とにもかくにも南野選手の移籍資金がないと、セレッソの未来すら計画できないときた。

これが、2014年シーズンの開幕前、6億円もの資金を有したセレッソ大阪が行き着いた末の姿である。

1年の蛇足[編集]

ざっと。

1月6日、渦中の人であった南野拓実選手のザルツブルグへの移籍が確定。ついでに、杉本健勇選手の川崎フロンターレへの移籍も確定。およそ、1億1400万円+αの移籍金がもたらされると同時に、ようやくセレッソの移籍が本格化。まず、1月5日に浦和レッズと契約満了していたMF関口訓充選手を獲得したことを手始めに、さらに名古屋グランパスとの間で契約満了となっていたFW玉田圭司選手を獲得。さらにさらにFC東京椋原健太選手と川崎フロンターレ中澤聡太選手を獲得。その上でレアル・マドリードの下部組織からブラジル人のパブロ・フェリペ選手を獲得する。なお、今回の移籍については、ベテラン選手の契約満了を待っての獲得が続いたことから、ある程度、セレッソの弱点である、若手選手の動揺を抑えられる日本人のベテラン選手という穴を埋める的確な補強である。ただし、そこからチームを再生していくには、経営的にも人事面でも地獄が待っていることが分かっているため、どうしてもセレッソのこれからを思うと、カカウ選手とディエゴ・フォルラン選手を上手に起用する方法が求められるんだけれども、まぁ、こったえられる気がむあったくしない。

・・・まぁ、こういったフクザツなハナシは2月に社長が退任してからになる。

あわせて、残りのレギュラー陣については軒並み残留したことから、2015年のセレッソには主だったレギュラーがほとんど残ったことになるのだけれど、残念なことにまったくJ2優勝候補という話が存在しないのは、いかんせん、6月までの経営不安と、それ以降の2選手の契約がどうなるか、まったく予測できないためである。まぁ、ようは、夏の移籍で2人がいなくなるのはほぼ確実として、果たしてその2人と岡野社長が開けた経営の大穴を埋めるために、2015年の夏に山口蛍選手が移籍する可能性をシーズン前から考えておかないといけないためである。

残留[編集]

2015年12月6日。大方の予想通り自動昇格を逃したセレッソは、J1昇格プレーオフに全てを賭けることとなる。

夏の移籍で順調にディエゴ・フォルラン選手とカカウ選手を手放したセレッソだったものの、8月になんと世界的な飲料メーカーであるレッドブルとのスポンサー契約に成功。キャプテンである山口蛍選手の流出を防ぐ。しかし、残念なことに7月のレアル・サラゴサへの長谷川アーリアジャスール選手の移籍することは防ぐことができず、また選手の大量補強の影響で、秋口から徐々にチームの戦績も雰囲気も悪化。最終的にアウトゥオリ監督の辞任騒ぎまで出る始末で、結局11月17日に解任。当然、ものっそい違約金も発生。大スポンサー様万歳。けど、チームの雰囲気?知るか。

結局、ユース監督である大熊裕司氏の実兄で、元大宮アルディージャ監督の大熊清氏が急遽監督の座につくものの、戦線の建て直しには程遠く、辛くもJ2で4位と言う成績でプレーオフに進出したものの、1回戦の5位愛媛FCを相手にスコアレスドローと勝ちきれなかったセレッソの昇格は厳しいという意見が大勢を占めていた。というのも、V・ファーレン長崎を相手に順当に勝ち上がった3位アビスパ福岡がリーグ戦終盤に無双をかまして、8連勝とかいう手がつけられない状況だったため、よっぽどのことがないかぎりセレッソは厳しいという話の中、

よっぽどのことが起こるんだからもう。

それは、プレーオフの決勝戦が中立地にあるスタジアムで行われるというレギュレーションだったところに、国立競技場が改修のため使用不可能という話がかぶさった結果、なぜだかセレッソの本拠地である長居スタジアムで決勝戦を行うという話となり、この中立と言う言葉がまったく意味のないスタジアムの選定に対し、当然のことながらアビスパファンはもとより全国のサッカーファンがブーイング。なんで4位のチームのメインスタジアムが決勝の舞台になるのだというごもっともなお怒りは、国立の改修とJ1のチャンピオンシップで主だったスタジアムが使用できなかったという話でまとめられたものの、分かりやすくいうところの日本サッカー協会の無能のためである。その結果、4位のセレッソにホーム長居スタジアムでの決勝というとてつもないアドバンテージが与えられると同時、全国サッカーファンからの「絶対電通がらみだ」という批難の声という、これまた分かりやすい話も与えられる。

その上、主審、家本政明。略称?知らんわ。

というわけで、2015年のJリーグの最後の試合で、やらかし審判を主審に持ってくる時点で、協会の意図、その裏に潜むナンカの考えなんざスケスケすぎてそらあもう、ね。全国のサッカーファンがセレッソへの優遇を隠しもしない協会とそのバックという現実に、どういった考えを抱いたかは、想像に任せる。そして、これがまた美しいぐらい見事にやらかすんだからもう。

とりあえず、こういった重要な試合でハンドを見逃す審判はよくないと思うんだ。本当に。サッカーという競技全体の信用に関わると思うんだ。本当に。それも複数回な。けれども、幸いなことに福岡の選手もファンもついでに全国のサッカーファンもすでにこういった話を事前に織り込んでいたため、それほど混乱しないでいけたことが大きな鍵となる。

あわせて、セレッソPA内でのハンドがスルーされた時点で、セレッソの中の大事なものもいろいろと崩れていく。具体的に言うと、他チームのファンによるセレッソへの擁護が一気に崩れていく。しかし、だとしても、J1という約束の土地を目指すために悪魔にも魂を売るのが日本のサッカー関係者である。たとえチームとは関係がなくとも、目の前の勝利を目指すのがサッカーである。というわけで、後半15分。MF関口訓充選手のスルーパスに反応したFW玉田圭司選手が値千金の先制スライディング弾を放ち、大いに長居スタジアムが盛り上がる。けれども、セレッソファン以外のサッカーファンは総じて判官びいきと笑わば笑えとばかりにアビスパを心情的に応援し始める。

そんな試合が再び大きく動いたのが後半42分。アビスパのカウンターからDF亀川諒史選手のオーバーラップ、深い位置から上げたクロスはPA内の選手には合わなかったものの逆サイドにいたMF中村北斗選手が反応。見事同点ゴールを突き刺す時点で、とりあえず、絶叫が響き渡る。いろんな場所で呵呵大笑が巻き起こる。まぁ、オフサイドポジションに選手がいたことは認める。そして、主審の選任に関する意図およびハンドとの相殺についても認めるものである。なんにせよ、電通の超絶な貧乏神っぷりがハンパない。そして、改めて、この1年間でセレッソが失ったものの大きさよ。試合はそのまま終了。J2で3位のアビスパが4位のセレッソを退けて、見事、J1に昇格することが決まる。そして、セレッソは2016年もまたJ2の泥沼でもがき苦しむことも決まる。


たぶん2017年も。


どこぞの千葉のクラブみたいに万年J2の道を歩むかどうかは、経営陣がいい加減目を覚まして現実を見られるかどうかに掛かっている。

まだ終わらない、いや、当分終わらない[編集]

2016年のJ2[編集]

せっかくなので、2016年のJ2でセレッソが戦う面々についてを記載する。まず、重要な話として普通に考えれば2016年のJ2における昇格候補No.1はセレッソである。というのも、J1から降格してきた3チームの中でセレッソに対抗しうる戦力を保持しているのは清水エスパルスただ1チームであり、松本山雅FC及びモンテディオ山形の両チームは財政的な面でセレッソより大きく遅れている。あわせて、2015年のJ2の各チームの中でセレッソに伍する財政基盤を持つチームはジェフ千葉ぐらいであって、その3チームに一歩遅れる形で京都サンガを含めた3強+1というのが、J1に昇格するための1つの大きな力となる、財政、マネー、すなわち中心選手の引抜きを防ぐ後ろ盾を有したチームとなる。

けれど、それで昇格できるんなら千葉が千葉であり続けるわけがない。後、京都も。

これは、もう1つ重要なJ1昇格のための要素が存在しているためで、フロントがアホではないという、書くだけなら本当に簡単な話である。分かりやすくいうと、無駄金を使わない。また、新規スポンサーを獲得し、既存のスポンサーを大事にする。J1及び下部リーグ、さらには海外から新戦力を獲得する、何よりもチームにしっかりとした戦略を植えつけるといった役割を担うのが、普通のフロントでありスタッフである。普通の。残念なことに、セレッソもジェフも、この部分が弱点であり、2014年から15年に関してはエスパルスも完璧に戦略が破綻した結果、年を追うごとに選手の補弱としか思えない場当たり的な移籍に監督が交代するごとに変更される戦術、そして、そのつど消費される無駄金。ある意味、王道であり、J2のほかのチームの反面教師として大変に役立つ存在である。

そのため、ここの部分が鬼のように強い山雅がふっつーに2016年度のJ1昇格候補である。また、無駄金を使わずにピンポイントで補強する戦略があるV・ファーレン長崎も、大崩れしないで地道に戦果を積み重ねるのは無駄金に惑わされない理性を持つためで、そういう意味でも、本当に優秀なフロントというものは基本貧乏なJ2で貴重な存在である。

あわせて、2015年のセレッソには2016年に向けての戦略が徹底的に欠けており、選手の年齢層のバランスというものが夏場以降の各J2チームの躍進の鍵を握ることを失念していた。事実、2015年のアビスパ福岡の躍進の原動力は若手の成長が握っており、そこに長年にわたり名門チームでコーチを続けてきた監督、新スポンザー獲得で建て直された財政、さらにJ1各チームから優秀なスタッフを引き抜いて、クラブを弱体化させたアホを一掃した結果、躍進。事実、J1各チームから有望な若手をレンタル、もちろん自前でもJ1から有望な新人を獲得、さらに、そこにチーム一筋のベテランや中堅を上手に配することで、1試合ごとに強くなっていくチームが出来上がっていく。最終的に前年度J2で16位のチームを昇格に導いたのは、アビスパが1年を通してしっかりとした戦略を保持して、なおかつ、そのための人員整理を2014年の時点で決行していたためである。

J2に落ちる名門や、J1に這い上がれない裕福なチームは、総じて前の年度の負債を翌年に回し続ける。そういう点で見ると、2016年のJ2は2015年の12月の時点でまったく予測がつかないほど混沌としている。まぁ、セレッソの場合は梶野智元強化部長に土下座して戻ってきてもらうのが一番の補強であるけれど、いかんせん、若手の育成で知られたはずのセレッソが、2016年どうすんだおいレベルで30代の選手を補強、セレッソをあそこまで成長させた梶野氏の戦略が消える寸前の中では、2016年に希望が持てないことには同意する。

さようならキャプテン[編集]

12月21日。夏の移籍で放出を食い止めた山口蛍選手が、ブンデスリーガに所属するハノーファー96に移籍することが発表され、1つの時代が終わりを告げる。なお、今回の移籍は遅きに失した側面があり、25歳となった山口キャプテンは有望若手選手を求める海外のオファーとは少し外れており、また、代表でもチームにおいても大きな戦績のない選手の評価額が妥当な数字になることもまた致しかたない。現在の山口選手はヒザの怪我の影響で代表を外れる機会が多くなり、2015年の最終盤、監督と選手の乖離が大きくなり崩壊して行くチームを支えることも出来なかった。そのため、ある意味、サッカー選手としては夢の舞台である海外移籍についても、ブンデスリーガ下位のハノーファーという話は当然で、なおかつ、フィジカルコンタクトが日本とは段違いのドイツでは、ボール奪取が武器の山口選手でもカナリの確率でキビシイんではないかという声も多数。

けれども、だとしても、旅立たなければいけない都合もある。具体的に言うと、セレッソの財政と選手の年俸のことを考えると、2015年にJ1昇格のために相当に無理をしてJ2ではもったいないレベルの選手をかき集めた結果、どうなるか。その状況でJ2残留の憂き目に会ったセレッソには、どうしても財源というものが必要なわけで。そして、J1からの降格だと選手の給料も減らせるけれど、J2で4位という話は、各選手の給料を上げてしかるべき成績である。J1に上がってないけれど。そのため、粛々とキャプテンの移籍が取りまとめられるのも仕方ない。

あわせて、そんな金がなくてヒーヒー言ってるセレッソにはさらなるたわけた話が存在しており、スイスのFCバーゼルで飼い殺し状態になっている柿谷曜一朗選手を億単位の金で戻そうなどという話があり、こんな話が出るだけで2016年の迷走っぷりが分かる。

結局、若手選手を中心としたチーム方針に海外移籍する際に積極的な支援、そして若手育成に長けたレヴィー・クルピ監督と確かな目を持った梶野智強化部長、さらには手錬れのフロントたちで培ったJ1でも屈指の強チームが崩壊。残ったのは、展望なき組織と方針のないチーム。そして、過去の栄光だけである。

ふっき[編集]

2016年1月4日、セレッソ強化部は最大にして最後の大博打を慣行。2014年にスイスのFCバーゼルに移籍した柿谷曜一朗選手が現地で鳴かず飛ばずになっていたところを完全移籍で買い戻すという、まさに柿谷選手にとってもチームにとっても何の益もなかった移籍をなかった事にして、再度、1から出直すことを選択する。その結果、キャプテンの移籍金の大半が飛んでいく。けれども、これは悪い選択ではなく、まあまあの選択である。J2に落ちて客足も落ちて収益も落ちた中で、セレッソの太陽である柿谷選手を戻せば、少なくとも客足が戻り収益も戻ることは予測可能である。問題は、J1に昇格できるかどうかであるけれども、こればかりは運である。少なくとも、J2は甘い世界じゃない。そして、柿谷選手にとっても、J1はもとより日本代表へと復帰するための足がかりとなるかどうかが、これからのセレッソの命運を決める。

それに先立ち、12月23日には川崎フロンターレから杉本健勇選手もセレッソに復帰し、2016年のセレッソはJ2でも屈指のFW陣を有することになるんだけれども、よくよく考えてみると2015年もそうだった。むしろ、そのときと比べれば小粒小粒。そして、そのときですらあんまり機能してたとは言えなかった。そのため、選手の格で圧倒するという話は2016年のセレッソでは厳しいため、何はともあれ、最初から戦術を組み立てていかなければならない。けれど、まぁ、それまで6位以上の確率が50%だったものが、3位以上の確率50%に跳ね上がったことは事実である。ただし、フロントが足を引っ張らなければ、だけど。

はんとしでふっき[編集]

2016年6月12日、半年前にドイツ、ブンデスリーガハノーファー96に移籍した山口蛍元キャプテンが2部に落ちたチームからの退団と日本への復帰を示唆、それを受けてセレッソが獲得に動くというわけのわからんニュースが飛び込んでくると同時に、ディエゴ・フォルラン選手以来となるセレッソの爆弾が夏に設置される可能性が高まる。というのも、ドイツ移籍後の山口選手はチームにフィットするまで時間がかかった上、3月に行われた代表戦で鼻骨および眼窩低骨折の重傷を負った結果、そのままリーグ戦終了まで試合に出ることはなくチームも2部にまっさかさま。降格の主犯としてハノーファーファンから糾弾されることとなる。

あわせて、ハノーファーに所属していた元チームメイトの清武弘嗣選手はリーガ・エスパニョーラセビージャFCに移籍。同じ日本人選手の酒井宏樹選手もヨーロッパの別リーグへの移籍の話が出る中、山口選手は半年で日本へ戻りセレッソはそれを受け入れとかいう話になった結果、そりゃあ批難ごうごうになって当たり前である。もちろん、セレッソにも事情があり、2016年の開幕当初は順調に勝利を重ねていたものの、4月に入りインフルエンザが選手間に蔓延した直後から少しずつ戦績が悪化。かろうじて上位に食らい続けるものの、6月に入り肝心要の柿谷曜一朗選手が1ヶ月の怪我ということで、急遽、戦力補強に動くのも分る話であるけれど、そもそも、金は?給料は?ボランチに入ってる選手のケアは?などなど、山口選手の復帰が余りにも急な話すぎたため、まったくチームとして監督の意向が反映されてない中、復帰の話だけが暴走する時点でセレッソの内実がやばい。

もちろん、日本代表でもある山口選手の復帰の結果、セレッソはJ2では破格の戦力を手に入れることになるのだけれども、残念ながら、それは2015年に通った道である。まるで成長していない。それどころか、失敗した際のダメージの大きさをまったく分ってない。もちろん、山口選手がチームにフィットして試合の感覚を取り戻して控えに回る選手のケアも十分に行われ、給料の減額や移籍金交渉も成功し、なおかつファンからの信頼も回復してチームは連戦連勝、代表戦でも大活躍の上そのまま自動昇格を決める可能性は否定しない。けれども、

せっかくなので太字で書くけれども、

眼窩低骨折の結果、視力の回復に遅れが目立ち無理やりにファンサービスみたいな形で試合に出すもののそのままチームの足を引っ張ることとなって、選手間の信頼を失い、監督やフロントの求心力も低下。ファンもまた実力が追いつかない選手を起用するチーム方針に絶望してスタジアムに足を運ばなくなりチームは自動昇格枠を逃してかろうじて6位以内に入るものの、昨年と同じようにトーナメント決勝で敗退。代表からは柿谷選手とともにまったく無視されることとなり、むしろ山口選手の獲得で追い出された選手を他チームが獲得、そちらで活躍する。無論、適当な話である。ただ、どっちが現実を見据えているかというと、確実に後者である。

最悪から目を背けてはいけない。口に出さずに覚悟することが大事である。出すけど。

展望なきアホども[編集]

6月19日、セレッソ大阪元キャプテンである山口蛍選手の復帰が正式に決定すると同時に、セレッソのフロントもファンも選手も監督もバラバラであることが改めてクローズアップされる。なぜかというと、今回の移籍はどう考えても電通がらみすぎる話であり、まず、セレッソの社長が山口選手の復帰を拒んだにも関わらず、強硬に復帰を主張。なぜだか、それを許すセレッソと一部のファン。

この時点で監督と強化部、他の選手の声がまったく聞こえてこない時点でああなるほど電通ですねそうですね。

とりあえず、後部座席にいる広報部がハンドルを握る車に乗っかるチームが不安定でないわけがなく、ある意味、フォルランを自分の感覚だけで獲得した岡野社長の影、もとい岡野社長を影であやつっていた連中がちらつきすぎて悲しくなる話である。あわせて、今回の移籍のカラクリを簡単に説明すると、2014年のブラジルW杯と2015年のアジアカップで日本代表の価値を半減させた電通は、翌年のFIFAスキャンダルとも思いっきり関与しており、そのせいかどうかは不明なものの、2016年1月1日の時点で日本サッカー協会電通との契約は終了。電通べったりの人材は軒並み外部へと追いやられる。けれど、敵もさるもの、電通は2015年度よりJリーグとの提携を発表しており、その関係で6月11日にイギリスにある世界的なデジタル・スポーツコンテンツ配信会社パフォームと年間130億円、総額で500億円もの巨額の放映権の契約を結んだ結果、2017年より、Jリーグの試合を世界中に発信する体制が整えられる。

その後、10年間で2100億円にまで増額。

そうすると、今度は巨額の放映権とそこから派生する各チームへの分配金が跳ね上がることも事実である。そのため、2016年の時点でバクチに走るチームが出るのも当然であり、むしろ、電通としても各チームにバクチを行わせていい選手を獲得させてよりJリーグを面白くしないと、6月12日に発覚した電通のオリンピックスキャンダルが楽しいことになるため、早速Jリーグで最も近しいセレッソに再度白羽の矢を立てて、大金をサクっと使わせたわけだけれども、

心から言う。アホだなと。

というのも、山口選手もさることながら、電通は日本代表の人選にも積極的に介入。いい選手を海外に送り出すことで自分の手ごまにして商品価値を付随させて代表に選出。そうやって代表戦の視聴率を高めるために、優勝争い真っ只中だろうがチームの希望の星だろうが実力的に絶対足りない状況だろうがなんだろうが、無理やりに焚きつけて選手を欧州に移籍させてつぶしまくったわけだけれど、その詳細については柿谷曜一朗選手1人で事足りる。その結果、代表戦は日本最強のコンテンツとなったわけだけれども、相対的にJリーグの地位は低下し続ける。そらそうだ。欧州で無駄な時間を過ごす選手が多すぎるんだから。で、2015年。今度は電通FIFAスキャンダルでW杯に関わる試合から締め出されることになると、今度はJリーグを盛り上げるためにあの手この手を繰り広げるのだけれども、その結果、セレッソの元キャプテンの評価を地に落としてセレッソの選手を欧州へ移籍させるルートを半壊させ、なおかつ、強化部がまったく仕事をしていない、監督の意向よりも選手の意向が優先されるという、日本サッカーの歴史に残る失態を露呈させることとなる。

もちろん、勝てば官軍であるのがサッカーであるけれども、負ければ賊軍でもあるのがサッカーなわけで。そのため、巨額の放映権料を見越した強化戦術を使わされたセレッソが、果たしてまともな戦略をもってまともな戦術を維持できるか。全ては7月に山口選手が復帰してからになる。

柿谷選手の2016年終了[編集]

8月1日、セレッソ大阪は6月に行われたV・ファーレン長崎との試合で負傷し全治4週間と診断されていた柿谷曜一朗選手について、回復後のヒザの調子が思わしくなく7月27日に再検査を行った結果、ヒザにメスを入れることが決定。つまるところ、ヒザじん帯の負傷の結果、短くて全治3ヶ月、長くて全治8ヶ月という、いわゆるサッカー選手生命に関わりかねない怪我となり、2014年の山口蛍キャプテンとまったく同じ、待っても待っても帰ってこない昔の海外留学のようなルートをたどることになる。

無論、層の厚いセレッソである。8月1日の時点で勝ち点は48、2位松本山雅FCとは勝ち点差3の3位と、まだまだ有力な自動昇格候補であることは間違いないのだけれど、残念ながら柿谷選手の離脱によって、勝ち点56で1位のコンサドーレ札幌の背中は遠く遠くへかすむこととなり、セレッソのJ2優勝は相当に難しくなる。幸い、眠れる大器と言われた杉本健勇選手が活躍、ぎりぎりのところで踏ん張っているものの、いかんせん、そういうときに限って1月に加入し柿谷選手とのコンビで前半戦だけで6得点したブルーノ・メネゲウ選手を7月7日に中国の長春亜泰足球倶楽部に売却してるのだからたまらない。タイミングが悪いどころの騒ぎじゃない。つまるところ、この移籍の時点でもし柿谷選手のヒザの詳細が判明していたら、絶対に外に出せない移籍であり、だからこそ、セレッソのメディカルのレベルがやばい。

キープレイヤーへの誤診はチームの命に関わる。果たして、セレッソはどうなるか。

あわせて、9月3日に行われたサッカー天皇杯京都サンガ戦で、杉本健勇選手も肋骨を骨折する重傷を負って全治1ヶ月すなわち。セレッソ方式で言うなら全治1ヶ月で済むわけがないという事態に陥ったけれども、試合には勝利。ただし、昇格枠を争うJ2首位のコンサドーレ札幌と2位の松本山雅FCはそろって敗退。意図が丸分り。

無論、勝負はまだ分らないけれども、暗雲が立ち込めているのはセレッソのほうである。